「高血圧だけど下の血圧だけ   下がったのは良いこと?」

心臓が収縮した時に出た血液は、すぐに全身に流れるのではなく、一部大動脈が膨らんで血液を溜め込み、心臓が拡張したときに、大動脈で溜めた血液が流れていきます。そのため、ドッキン、ドッキンの「ドッ」は心臓から出た血液が送られる表現で、「キン」は大動脈で溜められた血液が送られる表現なのです。つまり「ドッ」も「キン」も共に血液は前に進んでいるのです。
 最大血圧(上の血圧)は心臓から血液が出た時の血管が受ける圧力、最低血圧(下の血圧)は大動脈で溜めた血液が流れる時の血管が受ける圧力です。
高血圧だった方が「下の血圧だけ下がる」現象は実は大静脈が硬くなっている(動脈硬化)証拠であり決して喜ぶべきことではないのです。つまり大静脈が硬くなっていると心臓から出た血液を大動脈が膨らんで溜める血液量が少なくなり、下の血圧だけが低くなるという現象が生じるのです。

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