農薬と免疫力

農薬の使用量が世界トップクラスの日本ですが、変化が起こっています。きゅうりを例に挙げると、連作しているうちに、次第に病気が発生してきます。その原因は病原菌だと間違った判断をしていました。農薬を散布し、土中の微生物を殺してきました。そうすると、病気がなくなったのです。農薬、土壌消毒を徹底したおかげで、病気は激減した。そう信じていた時代がありました。やがて、見学者が来ただけで、病気が発生するようになったのです。今までとはまったく異なる感染力で急激に広まりました。その本当の原因は、有用微生物までいなくなり、キュウリの生命力が弱くなったからなのですが、それに気づかず、病原菌のせいだと思って、見学者もお断りしました。その結果、最後は、どんなに農薬を使用しても、すぐ病気が発生するようになってしまい、キュウリ栽培をあきらめました。でも、そのすぐ横の、殺菌などしていない畑では、キュウリが元気に育っていたのです。現在では、農薬を使う栽培は、土壌消毒後に、必ず有用微生物いっぱいの堆肥を入れます。殺菌だけでは逆効果、加菌しないといけないことは農業の常識になりつつあります。
人間に置き換えて考えてみます。抗生剤の使用や清潔過ぎる生活等で、免疫力が低下している方が多くいます。変異株のコロナウイルスの感染力が高くなり、重症化率も高くなっている等の報道もあります。一方で、感染しない又は感染しても無症状の健康な人々がいる事も事実です。免疫は自分の問題であることを理解し、自分が弱くなっていないか、腸内環境と生活様式を見直してみては如何でしょうか。コロナ禍の今、手洗いは当然必要です。
免疫力は、食事、睡眠、運動、体温が大切です。発酵食品や繊維の多い和食、成長ホルモンの分泌を意識した早寝早起き、血流を良くする無理のない運動、体内の化学反応や酵素活性がある37℃程度の体温。そして、免疫力は隈笹エキスもお薦めです。

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